Fascination N−D−File
恐怖の館
「歌は世につれ、世は歌につれ」と言う言葉の通り、歌とはその時代の世相、庶民の本音等を表したものである。人間の集団的な無意識が生み出し、子供達が口ずさんだ童謡や童唄は様々な暗示を含む。社会の不安や未来の凶事は歌と言う手段によって人々に伝えられてきたのである。そして、為政者達は歌を分析する事によって様々な未来の行方を占ったらしい。 平安時代で京童が謡う童話が未来を予知していると言われていたし、そしてこれは現在まで連綿と繋がっているとされている。マザーグースや現代の童謡の中に不気味なメッセージを見出す者もいる。例にあげると同様の『さっちゃん』や『しゃぼん玉』、そして『赤い靴』、童歌である『とおりゃんせ』等、子供達の歌には多くの都市伝説が囁かれているのである。子供は今まで唄によって予言をしていたのである。 また、替え歌の多くは子供達が自然に歌い出して全国に広がっていくものデアル。その為、歌詞の中には昭和や平成の民衆の想いが込められていると言える。つまり、替え歌を分析すれば時代の背景等の情報を得られるのである。 下記の内容は子供達の手によって作られた替え歌の一部である。各歌詞からは様々な時代や未来を読み取れる事であろう。 雨 ●作詞:北原白秋 ●作曲:中山 雨雨 降れ降れ 通さんが 見知らぬ女を連れてきた ピチピチ 若くて 美人だな うさぎとかめ ●作詞:石原和三郎 ●作曲:納所弁次郎 もしもしかめよ 毛がはえた せかいのうちに 毛がはえた あゆみののろい 毛がはえた どうしてそんなに 毛がはえた 桃太郎 ●作詞:不詳 ●作曲:岡野貞一 ももたろさん ももたろさん おこしにつけた きびだんご ひとつ私にくださいな あげましょう あげましょう おこしにつけた きびだんご 腐っているからあげましょう しゃぼん玉 ●作詞:野口雨情 ●作曲:中山 ボイン玉とんだ 屋根までとんだ こわしてしもて おばあちゃんのお乳になっちゃった 風風吹くな ボイン玉とばそ チューリップ ●作詞・作曲:近藤宮子/井上武士 ふんだふんだ うんこをふんだ ふんだふんだ 赤白黄色 どの糞見ても きれいだな 証城寺の狸囃子 ポ、ポ、ポパイ ポパイのおなら セ、セ、世界で 1番くさい お窓をあければ 黄色い煙がポッポッポ 一月一日 ●作詞:千家尊福 ●作曲:上真行 年の初めにモチ食うて 終わりなき世に下痢をして 松竹ひっくり返して大さわぎ 祝う今日こそ悲しけれ キンタロウ ●作詞:石原和三郎 ●作曲:田村虎蔵 アシガラヤマノ、ヤマオクデ オンナヲアツメテ、××ノケイコ デタカハイッタカ、イイキモチ デタカハイッタカ、イイキモチ ジャ●コで逢いましょう ジャ●コで万引き ダ●エーで食い逃げ ラ●フでつかまり 大ピンチ ドレミのうた ●作詞:オスカー・ハマースタイン2世 ●訳詞:ベギー葉山 ●作曲:リチャード・ロジャース ドーは道路でプー レは連発でプップップッ ミーはみーんなでプー ファーはファイトでプー ソーはそこらへんでプー ラーはラッパのようにプゥー シーは知らんぷりでスー さぁ、みんなでこきましょう 静かな湖畔 ●作詞:東京YMCA ●作曲:アメリカ民謡 静かな湖畔の森の影から 男と女の声がする いやーん ばかーん そこはだめよー ビビディ・バビデ・ブー ●作詞:ジェリー・リビングストン ●作曲:マック・デイヴィット/アル・ホフマン やめて よして 触らないで 垢がつくでしょ あんたなんか嫌いよ 顔も見たくない フン ABCの歌 ●作詞/作曲:イギリス民謡 ABCの海岸で、カニにチ●コ挟まれた いていて離せ 離すもんかソーセージ 赤チン塗っても治らない 黒チン塗ったら毛が生えた アルプス一万尺 ●作詞:不詳 ●作曲:アメリカ民謡 となりの じっちゃんばっちゃん イモくってヘェこいて 大事なパンツに穴あけた ジジイは自殺で ババアは気絶 やぶれたパンツは 博物館 グリーン・グリーン ●作詞:野口雨情 ●作曲:中山 ある日 パパとママがケンカをしていた パパはママをなぐり ママは屁をした グリーン グリーン パパはママに タンスを投げつけ グリーン グリーン ママはパパに ララ ラジカセ投げたさ その時 ママが言ったさ パパを殺せと ぼくは ハンマー投げつけ パパを殺した グリーン グリーン そのあと ママは警察に行って グリーン グリーン ママはそのあと ララ 死刑になったさ |