Fascination N−D−File
ナムコミュージアム アンコール
ドラゴンセイバー

戻る

前作であるドラゴンスピリットの続編である。世界覧は前作と殆ど似ているが、ボタンを押しているだけで弾が連続して発射されてくれたり、アイテムが増加したり、一度ダメージを受けたからと言って一気に能力が消滅するのが無くなった等、様々な変更点がある。特に2人同時プレイが出来るのがとてもいい。これによって最終ステージクリアが楽になっている。

BGMの作りも非常に良く、完成度は数あるナムコゲームの中でもトップクラスに入るであろう。ゲームスタート時に対空ファイアーボタンと対地ファイアーボタンを同時に押しながらスタートすると前作で利用されたBGMのアレンジバージョンが聴けるのである。1〜6面で聴けるが、単にステージ順に曲が並んでいる訳では無く、前作の流れる曲のステージと今作のステージのイメージに即した曲が置かれている。

完成度は高いが、難易度は相変わらず高く、そして今度のステージは火山地帯やどこかの化石地帯等、ファンタジーには欠かせないようなステージから魔界や機械要塞等、敵の組織の大きさが伺えるようなステージまで。現在でも十分楽しめる内容である。

STAGE1:水没都市
  • 都市の大部分が海水に沈んだ島だけのステージ。大抵のゲームでも言える事であるが、この最初のステージで対空、対地の技術を学ぶ必要がある。
STAGE2:火山
  • 地殻変動によって溶岩が流れ出す灼熱地獄。溶岩にも耐えられる甲虫や死ぬ際に破片を飛ばしてくるモンスター等、好戦的なモンスターが多数出現する。前作と同じく、溶岩そのものがプレイヤーの行く手を阻む障害として現れる。今作では溶岩が吹き荒れて点滅した部分に触れるとダメージを受け、そして対空弾が貫通しない。
STAGE3:化石
  • ある古代生物の遺跡のようなステージ。所々で左右に動く壁(触れてもダメージを受けない)がプレイヤーの行く手を阻む。妙な怪奇生命体による攻撃の他、このエリアで死んだ生命体の怨念であろうか、緑色の人魂も突然姿を現し、体当たりを行ってくる。
STAGE4:地蕈
  • 遥か下の地面に大量の異次元植物が茂る緑に溢れたステージ。殆どが植物を模した敵である。爽快なBGMと風景に似合わず、非常に密集した敵や、空、陸にばらばらに配置された敵達の猛攻撃により、非常に難易度が高いステージとなっている。このステージで初めて登場するスパークドラゴンを入手しない限り、無傷でのクリアは相当難しい。

    因みにこのステージのボス、ウッディの戦闘曲はこのボス専用となっている。但し、アレンジ曲でプレイしている場合はステージ1のボス曲と同じになる。
STAGE5:渓谷
  • 岩壁の間を高速で進んでいくステージ。他のステージと比べて非常にドラゴンの速度が速く、至る所に鉄製の壁が設置されている為、確実にため撃ちのバスターを撃ち込まなければいけない。また、謎の根っこのようなモンスターが破裂時に飛ばす弾にも気を配る必要がある為、難易度はそれなりに高い。後半は海上を高速で進んでいくが、壁は既に無くなっている。因みに序盤に見える壁は触れてもダメージは受けないが、スクロールで潰されれば当然ダメージを受ける。
STAGE6:氷穴
  • 尖った氷に包まれた極寒の洞窟。内部には寒い環境に適応したモンスター達が待ち構えている。中には突然実体化し、氷の息を吐いてくるモンスターもいる。常に尖った氷の壁に左右を挟まれており、触れるとダメージを受ける。中盤になると壁が迫り、壁の中に隠れている敵が一斉攻撃してくる為、動けない所を攻撃される危険性も高い。突き出てくる白い大きな氷の塊は連続してバスターを撃つと徐々に壁の中へ押し戻されていく。

    ステージの難易度は結構高いが、ボスであるアイススネークの強さは大したものでは無い。
STAGE7:魔界
  • ある生物の体内を思わせるような細胞質の生命体や壁が目立つ異様な空間。骨格のような部分が突然襲ってくる事もある。ステージの長さは全ステージ中(STAGE8はボーナスステージ扱いの為、除く)最も短いが、難易度はラストステージに負けないほどのトップクラスを誇り、特に中盤の狭い壁のエリアの両脇から迫ってくる細胞生物と、地面を非常に素早く動く昆虫型モンスターの猛攻は脅威の一言である。この時放たれる弾だが、恐らくこの地帯ではバスターを連射して忙しくなっている上に背景が弾と似たような色をしている為、判別も難しい。この部分は本作で最も難易度の高い部分であるだろうが、なのにも関らず、ここ以降を攻略した後、ドラゴンが倒された場合、この部分の手前からの再スタートとなる為、初心者にとっては苦痛の地帯となる。スパークドラゴンであればある程度は楽に進めるが、それでも安心は出来ないほどの驚異的な難易度を誇る。

    ボスであるドラゴンゾンビも専用の曲が流れると同時に背景も細胞壁からある館を思わせるものに替わる。背後に描かれた絵画には騎士らしき者達が描かれているが、詳細は不明。溜めバスター以外で攻撃すると細かい弾を放射状に発射してくる為、初見の場合、元々このような放射状の攻撃をしてくるものだと勘違いして簡単に倒されたプレイヤーは多いと思われる。実際は溜めバスターで攻撃すれば全く副作用に遭う事は無い。しかし、唯一の直接の攻撃手段として放ってくる電撃を帯びたようなブレスは発射の間隔が非常に長いものの、攻撃の前触れが存在せず、しかも高速である為、顔のラインを横切る際は相当な度胸が必要である。また、時折ドラゴンゾンビの停止と共に人魂も迫ってくる。因みにこの際もブレスを発射する事がある。

    尚、何故かこちらから全く攻撃せず、ドラゴンゾンビの攻撃をかわし続けていると勝手に自滅する事がある。
STAGE8:暗黒
  • ラストステージに続く謎の空間。遥か下に移る空間は異次元を思わせる。ラストステージの準備とも言えるボーナスステージであるが、竜を象った灰色の石像からは弾が発射されるのでボーナスステージだからと言って油断する事の無いように。また、石像を破壊するとアイテムが出てくるので自分の能力にあったアイテムを選ぼう。アンチも大量に出てくるので欲張って取ろうとしてうっかりアンチを取ってしまう事の無いように。
STAGE9:最終
  • 事実上の最終ステージである。本作の時代風景に似合わず、侵入者に反応して飛んでくるレーザービームを備えた床や突然床下から現れる砲台、そしてビーム状のカッターを連続的に飛ばしてくるカッターシステム等、機械で構成された要塞である。このステージには生物的なモンスターが一切登場せず、登場するのは前述した機械系の種類のみである。

    最終ステージだけあって難易度は恐ろしく高く、効率的にビーム発射砲台やその他のトラップを破壊していかない限り、無傷でのクリアは不可能に近い。特にドラゴンに対して後部に設置された装置の場合、場合によっては破壊不能の場合も多く、その場合、大量の攻撃を意地で回避するしか道が無くなり、殆ど動けなくなる。

    因みに壁の接触によるダメージは無いが、下から間隔を置いて上下する壁に関してはダメージを受ける。また、このステージは若干左右に広がっている為、画面横から弾等の攻撃が飛んでくる事も珍しくない。

    ステージは非常に難易度が高いが、ラスボスであるカオスはここまで来れたプレイヤーなら大して強くは無い。因みにカオスが召喚する水棲系モンスターは開発中にあった深海ステージに登場するものだったらしいが、実際は登場する事は無かった。
inserted by FC2 system