Fascination N−D−File
恐怖の館

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任天堂の看板キャラ、マリオ。彼の名を不動のものにしたゲームソフトと言えばファミコン史上最大の売上を記録した『スーパーマリオブラザーズ』である。そのゲームの完成度は兎も角、当時は様々な裏技や隠れキャラが発覚していき、これらの要素が人気を集める要因ともなっている。隠しコインやワープ等のプログラムとしてソフトに内蔵されたものから無限増殖等のバグを使ったものまで様々なものが存在しており、これらの情報は都市伝説と化し、子供達の間で話題となるのである。

究極とも言えるのが『テニス』のソフトを利用した『256面』であり、この現象は未だ消える事は無い。

地中を進むノコノコ

地味な話ではあるが、当時話題となった都市伝説として『ポール超え』がある。

『スーパーマリオ』はステージの最後にはポールが設置されており、その掴まった位置によってボーナス得点が貰えるシステムだったが、これを飛び越える事があるらしい。

『ポール超え』が可能なステージとしては『3−3』である。普段は階段状に詰まれたブロックの天辺からポールに飛び掛るのだが、このステージの最後の場合、紐で繋がったまるで天秤のようなリフトからジャンプするようになっており、上げ切った所からジャンプすればポールを超えられるのである。

当時の子供達はこの偉業にチャレンジする為に何回もポール超えを試みたのである。実際はタイミングが良ければ成功するのである。実はこれは『1−1』、最初のステージでも可能だと言う都市伝説が流れている。

これも実際は可能であり、敵キャラのノコノコを『天井踏み』と言うバグを利用しながらポール前まで誘導して最後に踏みつけてポールを超えると言うものである。バグを利用する上、非常にテクニカルなプレイである為に偶然的に発見出来るものでは無い。

推測としてはこれは『1−1』でポール超えが出来ると言う都市伝説を耳にした誰かが執念で編み出した技かもしれない。都市伝説がゲームのきっかけとなったのである。

最終面にワープする豆の木

ゲームである以上は超えられない限界も存在している。これも舞台は誰でもすぐに辿り付けるステージ『1−1』である。

このステージの中盤に3つ分のブロック、そして更に階段状に設置された長いブロックが見えるはず。実は本来叩けないはずであるブロックを叩くと最終面に繋がる豆の木が出現すると言うのである。その豆の木の先には他にもずっと無敵になれる(時間無制限)のスターが出現すると言う噂もあり、当時のプレイヤー達は叩けないブロックに向かってジャンプを繰り返したのである。

しかし、結論から言うとブロックを叩く事は不可能であり、プログラムを改造した所で実際に叩いても何も起こらなかったと言う。

実はこれは大人から子供までスーパーマリオに明け暮れた時代だからこそ成り立った時代だからこそ成立した都市伝説なのであった。
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