ここがどこだか分かるだろうか?
ここがどこか、お分かりでしょうか?
ここがどこなのか、分かるかな?
ここがどこか、分かる事があるのだろうか?

あの少年少女四人がどうしてとある街の、国立病院のとある室内で
会話等を交わしていられるのだろうか?



<彼らがそれぞれ遭遇した毛骨悄然もうこつしょうぜん暗闘ハイドバトル



―>当時は地獄プリズンとも称する事が出来たであろう蒼然の情景ブルーレコード

―>現在となってはただの既往に過ぎない古址スクラッチオーダーである

―>だが、滅失と制覇クラウンフォーアライブを賭けていた事に異質な感受性ストレンジオッポサイジョンを覚える必要は皆無だ

―>危急存亡ききゅうそんぼうときに備えていた心肝の秘宝を発動させる必要があったのだから

―>そして、結果として彼らは生還し、互いに談笑と喜悦ソングオブディライトを交差させている

―>そう、つまり、

―>寂滅与える襲撃ダミネーションファンタジーから見事に退避したのである



だが、あの強大な銃撃戦は勿論、あれで終わった訳では無い。

§ Despair Situation-α §

始まったばかりである。言わば、序曲に過ぎないであろう……










*** 常闇の空間で……/Undulation ***










「無駄だ! 諦めて死ね!」

赤殻蟹装備のガンナー地獄の使者はドアを蹴り飛ばす!!

そう、ドアの奥の室内へ、標的の二人フリーアーズは逃げ込んだのである。
相手は機関銃マシンガンと言う危ない小道具ペライラスシステムを所持しているが、それで怯むようなカスでは無い。

火竜製のボウガンブレイジングハートに既に装填リロードされていたとある銃弾モスキーツを発射しようと、
床に向いていた鋭い銃口シャープマズルを持ち上げるが、

□その前にご挨拶ファイアー……



―ダダダダン!!!



赤殻蟹の悪魔の姿クラブダウンフォーラーを察知した金髪と深紅の髪をそれぞれ携えた男二人は
自分達の機関銃エボニーウェポンで対抗を試みるのだ。

□木箱を盾に、上半身だけ上から乗り出し、反撃を見せるのだ

「死んでたまっかよ!!」
「おれもセイムアンサーだぜ!!」

まさか言葉通り、黄泉の国へと赴く気はこの二人には無いに決まっている。
あったらおかしい。そして精神異常の証拠にもなる。

男の服従をしない証として、両者とも言葉で反発しながら、真っ赤な甲殻に狙いを定める!



□だが、機関銃マシンガンによる攻撃ははかなく弾かれる……

流石は鉄板のような性能を誇る甲殻である。
実際は鉄板以上の強度だとは思うが、そんな事はどうでもいい話。

しかし、男も延々と弾丸を浴び続けるような度胸者では無いのだろう。
数発受けただけで、すぐに部屋の外へと身を隠してしまう。



「ここはエスケープがいくねぇか?」
「だな、あっちはあれだかんなぁ」

▲△追い詰められた二人の決断ジャッジ

△▲まずは逃げようラン。そして逃げようランアウェイ。だから逃げようエスケープ

機関銃マシンガンを吠えさせながらジェイソンは隣で同じく吠えさせているフローリックに訊ね、
即答を受けるなり、引き金トリガーから指を離し、男が封鎖していないドアから一度退しりぞくのだ。



赤い甲殻の男ブレイジングハートは、黙ってくれない……

「逃げんじゃねぇ!! 諦めて死んじまえ!! その方が楽だぞ!!」



―>室内に再び攻め込み、低く、そして大きく響く怒号の混じった声をとどろかせ……

―>二人が逃げたであろう半分開いたドアに向かって照準を定めるロックオン



―★ 一撃目! 発射!ファーストコンタクト!

―ドォン!!

―バリリィン!!

□元々この貫通弾ドリルエッジ飛竜をぶちのめす為の兵器ヘブンズパンチ

ドアを軽々とぶち破り、そのまま奥へと突っ走る!
これぞまさに貫通の讃美歌クリミナルエピソードの真っ只中だぜ!

▲勿論、赤殻蟹の男地獄の使者も黙って立っている訳では無い

ド派手に扉を破壊したのだから、次はいよいよ二度目のご対面セカンドシェイクなのだ。
一気に壊した扉へと足を運び、逃げ惑う二人バカを直視してみたいと言う欲望が溢れそうだ。



■壊れたドアの奥にいる者は……

「しつけぇぞお前!!」

金髪と深紅の髪であるが、金髪の方が怒鳴りながら機関銃を吠えさせる!
勿論通路の脇に置かれていた木箱に下半身を隠しながら。



銃口マズルから飛ばされる無数の弾丸インフィニティーアロー……

だが、一度赤殻蟹の男アポーナントは後退し、襲ってくる弾丸シェルをやり過ごす。
そして、再び対飛竜用の武具ライトボウガン恐ろしさストレングスを見せ付けてやろうと仮面バイザーの下でにやける。

―★ 二撃目! 破壊の衝動!セカンドコミュニケーション!

―ドォン!!

―バキバキッ!!

盾の役割を所持した木箱も貫通弾ドリルエッジの前にはまるで役立たず。
当然金髪の男フローリックだって理解してるものだ。

「うわっ! あんにゃろ!」

木箱ボックスは一瞬で原型と言う世界から絶たれる……

金髪の男は目の前で無残にも砕け散る木箱から距離を置きながら、
すぐ近くのドアの奥へと逃げ去る。

その中には既に相棒の深紅の髪の男ジェイソンがいる訳だが、
赤殻蟹の男エネミーにとってはどうでもいい事であり、知らない話だ。

▲さて、鬼ごっこリスキーゲームを再会しようか……

△捕まったら? 負け 死ぬ だぜ♪



「いつまで悪足掻きしてんだよぉ!?」

―>閉められずに放置されたドア

―>赤殻蟹の男レッドナイト重火器ボウガンを閃かせる

―>まずは邪魔なドアを吹き飛ばしてやるか……

―>今更ではあるが、男は怒鳴りながら、引き金トリガーに人差し指をかけ……



―★ 三撃目! 障害物除去!サードレイジ!

―ドォン!!

―バキン!!

ドアは豪快に吹き飛ばされ、そして畳まれるように折れ、砕け散る。
所詮木造ランバーとはこの程度の強度なのか……。

職人が見たら、怒るか、キレるか、泣くか、喚くか、更なる上を目指すか、どれかだと、思う



「すぐ楽にしてやっからなぁ!!」

男の怒号、そして、壊れたドアへ向かう足……



SHUTOUT!!
















δδ 殺戮、そして重症を献上する小賢こざかしい弾丸が飛び交うこの凄愴せいそうな空間。
υυ The bullet which carried an explosive are delighting in the scene.

δδ 表の人間達はこの暗躍地帯での出来事を想像すら出来るだろうか?
υυ Have you recalled a scramble for the vital energies and the play that cannot laugh ?

δδ 殺し合いの時局で臙脂えんじの血液が宙を舞い、彩色さいしきする描写は、激甚げきじんと悲傷の交差を感じさせる。
υυ The world that the mad evil spirit imagines become the cause to anger the great King of the Buddhist Hades.

δδ 一般世界では考えたくもないであろう凄惨な光景は、最早年齢制限と言う呪縛で縛り付けた方が宜しいのでは?
υυ I don't want to think the theory that there is necessity to make the age limit.

δδ だが、ここには年齢制限を無視した者の姿もある事を見逃してはならない。
υυ In fact, there are the boy and girls which escaped eyes of the law.

δδ 何? それがどう言う意味かって?
υυ What ? can't understand this keyword ?

δδ 今に分かるよ。その意味がね。
υυ A meaning twinkles for you.
















【OPENING!!】



「来ないで!!」

茶色いツインテールクリスは、丸棒を震盪しんとうさせる!!

「これでも喰らえっつの!!」

暗い茶髪の少年スキッドは、小型拳銃ハンドガンで狙撃する!!

□丸棒は、近距離を叩き潰す!
小型拳銃ハンドガンは、遠距離を撃ち倒す!

距離による役割によって築かれたコンビネーションは二人への接触を許さない。
何を許さないのか? それは勿論、

――裏世界に潜む敵影の集団ダンジョンスパイダーズ――

丁度今もスキッドとクリスのコンビによって、襲ってくる者の一部が倒される。
少年少女は二人なのに対し、向こうはほぼ無限の領域インフィニティーエネミーズ

二人に圧し掛かる圧迫感プレッシャーも並大抵のものでは無い。





£ だけどさ〜、今更思えば、拳銃スキッドにやられるより、丸棒クリスにやられた方が良くない? £

£ だって、死ぬか一撃気絶かどっちかだよ〜? まあ、当たり所悪いと結局死ぬけどね〜 £

£ まあいっか〜、兎に角ぶちのめせばそれでいいんじゃない? £

£ それに相手も無法地帯の人間なんだから、二人も好き放題やっていいんじゃないの? £





「あそこだ!! 生きて逃がすな!!」

■男一人の響く声シャウトボイス

それに続き、仲間と思われる連中が放った弾丸シェルが二人の目の前を遠慮無く横切っていく。
拳銃ハンドガン機関銃マシンガンと比べれば当然の如く連射力には大きく劣るが、殺傷能力ディプライブパワーは負けてはいない。

「危ねっ! こっちだ!」
「う、うん!」

スキッドに引っ張られ、クリスは通路の角にその身を隠す。

―>木材の壁に突き刺さる銃弾クランブリングブレッツ

―>鈍く響く着弾音タッチダウンポイント

―>飛び散る破片ダンシングドロップ

これらが恐怖を強く印象付けるも、黙っていては話にならない。
隠れて死から逃れる方が先であろう。



「やっべぇ……。これじゃあいつやられっか時間の問題だぞ……」

そのまま隠れた先の通路を進みながら、倒してもキリの無い相手に対して
スキッドはそろそろ恐怖を感じ始める。

「そんな事言わないの。ちゃんと私達助かるから。希望持って行こうよ、ねっ?」

クリスはこう言う時はフォローに回るのが上手いらしい。
やられた時の事は考えず、助かる事を大前提にものを考えてくれる。

最後の返答を期待する言葉はどうも愛らしい。流石は少女らしさを携えていると言ったとこだ。

「けど、まずはやっぱちゃんと助か――」

▲スキッドのやるべき事を伝えようとしたその言葉は凍りつく……



■□すぐ隣にあったドアが……
□■蹴り開けられ……



――そして始まる銃撃指令ブルタリティ!!



――こそは無かったが、



――どう言う訳か、



――非常に素早く後退し……



動きが一瞬だけ鈍くなったスキッドであるが、クリスはその後の険悪な未来を察知し、
ドアの奥から投げられた何か・・を確認すると同時に素早くスキッドを引っ張り込むように……

「危ないスキッド君!!」
「ってお……!!」

■その何か・・とは、球形の無機質な灰色の物体

見た目はただの小さな球ボールであるが、あくまでも見た目だけ……。
世の中見た目に騙されると、大事な物を失う訳さ……。

クリスがスキッドを引っ張りながら、疾走を始めたのもまず無理は無い事だ。
幼くとろけるような可愛らしさ溢れる声が通路内に響き渡り、
そしてスキッドはと言うと結局何が言いたかったのか分からないような言葉を返事代わりに飛ばすも、
その後の光景は再びスキッドを凍り付けにしてくれるのだ。



♭ 灰色の物体の末路グレーワールズディリューション ♭

< Impact destruction >

< 即ち、爆発…… >

―ドカァン!!

―★逃げる二人の背後で響く破裂音エクスプロージョン……

―☆同時に炸裂する炎と爆風リーズンオブカルマ……

―★轟音と迫力ダイナストスプレーマシーは、一時的に二人の足の力を奪い取る……



「うわっ!!」
「きゃっ!!」

爆風に吹き飛ばされてなのか、それとも気持ちも問題だったのか、
二人揃って身体の前部から床へと飛び込むように倒れこむ。



▲ ▲ ▲ 背後に舞い上がる炎カバリングバーナー △ △ △



その場にとどまっていれば確実に焼死しょうしの最期を辿っていたに違いない。
投げ込まれた兵器はきっと残酷な爆笑を浮かべまくっているにまず疑いの余地が無いはずだ。

「派手にやってくれんじゃねぇかよ……」

立ち上がる炎から離れるべく、すぐに立ち上がり、スキッドはその足を再び走らせる。

「でもまずは逃げようよ」

クリスも当たり前と言えば当たり前であるが、一番正当な手段を口に出しながら、
スキッドの隣につきながら駆け抜ける。

▲△背後に広がる紅蓮の世界スカーレットデッド……

△▲燃焼地点ペインウィーヴィングから離れた箇所も赤く染まり始める……

▲△木材とは言え、謎の特殊加工スペシャルビルドが燃え広がるのを防いでいるようだ……

△▲視聴的な迫力アイズイリュージョンだけに限らず、熱気メルトヒートまでも現れ始めている……





§ Despair Situation-β §





「なんか、どんどん過激になってくんだけど……」

 逃げる中で、クリスは徐々に大きくなっていく相手の反撃の規模にどこか不安を覚え始めていく。

 勿論護身用であり、そして自分の役割である近距離に攻めて来た相手を叩きのめす為の武器である丸棒を未だ手放さず、スキッドに話しかける。

「心配ねぇって。あっちが過激になろうがこっちだって充分過激だろ? 心配すんなって。まずは逃げ、だな」

 相手が本気で攻めてこようが、二人には抜群のコンビネーションが揃っている。きっと、切り抜けられるであろうと、スキッドはこのような熱と緊張に溢れた通路の中でも笑みを作って対応するのである。

「そうだね! やっぱり希望だよね!」

 クリスの体内に蓄積されていた恐怖はスキッドの助言によって吹き飛ばされたようである。

 多少なりとも心に明るさが灯れば窮地であっても逃げる手段が咄嗟に浮かんでくるかもしれない。短い言葉のぶつけ合いではあったが、長く喋っている余裕も正直に言えば、無いだろう。



――所詮はその場しのぎ……――



「てめぇらぁ!! いい気になんじゃねぇぞ!!」

拳銃ハンドガンでは無く、機関銃マシンガンを携えた筋肉質な男……

突然影から姿を現し、スキッドとクリスに銃口マズルを突きつける。

「このや――」
「動くんじゃねぇ!! 蜂の巣してやっぞ!!」

スキッドは拳銃を持ち上げようとするが、男に警告リガードを受け、止められる。
男の機嫌を損なわせれば、二人の辿る道は確実に、

▲ ▼ ▲ ▼ 死 ゴー・トゥー・ヘル▽ △ ▽ △

だからこそ、スキッドは動けないのだ。
因みに、スキッドは先程、

――「この野郎」と言おうとしたっぽい

それはいいとして、機関銃を構えた男の後ろから、灰色の髪と髯を携えた筋肉質な肥満体質の男が現れ、
そして男の後ろについたまま、とある言葉を飛ばす。

「おい、お前ら二人に言っとくぜ。武器捨てて、両手上にあげろ。後、無駄な抵抗はやめて大人しく降参しろ。そしたら楽に逝かせて・・・・やるぜ」

きっとこの灰色の髪と髯の男は機関銃を持った男の上司に当たる存在なのだろう。

一応二人とも男の言う通り、拳銃、丸棒を手放し、両手を軽く上へと持ち上げる。
だが、妙な交換条件は決して笑えるものでは無いだろう。

「結局そういうオチかよ……」

スキッドも状況は読めているのだろうか、銃口を前にした彼の口からは
いつものような明るさが抜け切っている。
やはり、殺されるのが目に見えているのだろうか。



□時間がかかり過ぎた……

「ふん、やっぱ面倒だぜ」

言い捨てるように、灰色の髯の男はその場から去りながら呟き、そして、

「おい、そいつらは始末しとけ」



■ □ ■ 殺害の宣告 シフティーバトンタッチ■ □ ■

最悪だ……
最悪だ……
最悪だ……
もう最悪だ……

―>機関銃装備の男マシンガンオペレーターはにやけ、引き金トリガーに力を込めようとする……

―>少年少女の視界から灰色の髯の筋肉質な肥満の男が消える……

―>引き金トリガー危険度最大マックスデンジャーに……















£ ありゃりゃりゃ、結局スキッド君とクリスちゃんこのまま殺されちゃうの〜? £

£ まだ二人とも十五年と十六年しか生きてないってのに〜 £

£ そもそもこんな悪質な闇空間に招待された時点でアウトだったのかな〜? £

£ もう二人とも射殺されちゃうって事はこの話ももうおしまい? £







£ いや! £

£ まだ分かんないよ〜!! £















■クリスは諦めていなかった

また得意の足技でもけしかけるのだろうか?

―>いや、首筋にかけていた両手が怪しいよ



素早く首筋から何か・・を抜き取り、クリスはそのままその何か・・を発動させる。

―パァン!!

「……」

―ドサッ……



□よく見れば、クリスの左腕の先に握られている物が……

握られていたのは、拳銃ハンドガンだった。
一体どこから持ってきた?

いや、既に携帯していたのだ。

あの時、既に……

―>クリスを蹂躙じゅうりんしたあの汚い肥満男に追い詰められた時だ

―>首筋に差し込んで隠しておいたのは

―>勿論相手からは拳銃ハンドガンを装備している等思いもしなかっただろう

―>機関銃マシンガンが発動する前に、拳銃ハンドガンを抜き取り、相手を仕留めたのだ……



「良かった……。念入れといて……」

銃口から立ち上がる煙を眼中に捉えながら、クリスは安堵の息を小さく吐く。

「今のナイスプレイだぜ」

額に穴を空けながら血を流す男を見ながら、スキッドはクリスを褒め称える。



*** ***


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