追跡と逃亡デスレース

脅威的な力ステイングパワーで襲い掛かってくる貫通弾ドリルエッジ……。
易々と壁を貫くその威力……。
ただ、成す術も無く逃げる臆病者アホアホマン……。

いや、臆病者アホアホマンかと表現すると、それは間違いミステイクかもしれない。



唸る金髪と深紅の髪の機関銃!ゴールドアンドカーマインエンブレム!

―>追ってくる赤殻蟹装備のガンナーレッドトゥルーパー

―>時折銃口マズルから飛び出してくる貫通弾シルバーコメット

―>穴が開く着弾地点メイキングスポット

―>反撃の連射モードカーニバル

―>響く連続銃声ダイナマイトキッス

―>そして、戦いは終わらない……



「あの世逝きだぁ!!」

赤殻蟹男レッドナイト銃口マズルから再び貫通弾デッドサインと言う贈り物プレゼントが発射される。
金髪の男フローリックのすぐ横に設置されていた木箱が押し出すように吹っ飛ばされる。

「死んでたまっかよ!!」

フローリックも素直に従うまいと、貫通弾ドリルファングを飛ばされた後の隙を狙い、
機関銃マシンガンを吠えさせるが、その後のパターンはどうしても一定マンネリ化されてしまう。

―>赤殻蟹男レッドナイトの武具に使われている甲殻が……

―>対人用の弾丸シェルオブマーダラーことごとく跳ね返す……

―>この間に遮蔽しゃへい地帯へとその身を隠してしまう……



「あんにゃろう、ある意味ズルだぜ……」

フローリックは相手が纏う武具に対し、理不尽な状況下で自分が不利な事を理由に
呟くように相手の優遇な立場に苛立ちを覚え始める。

―>こちらは喰らえば一撃なのに……

―>相手は充分守られる……

なんて考えている間に、赤殻蟹男の場所以外からも異様な殺気が流れつつあった。
敵は決してこの男に絞られている訳では無いのだから。



□だが、相棒だって忘れてはならないもの

「おっと、バックからのアタックなんてルール違反だぜぇ!!」

フローリックの背後を守ってくれていたのはジェイソンだ。
後ろから射殺を目論んでいた連中を掃討そうとうしてくれたのだ。

★☆相手が攻撃してくる前に

☆★始末してしまえばいいだけの話である

「ジェイソンナイスじゃねぇか。後ろたの……って来っぞ!」

やはり呑気に褒め言葉や、役割分担を考えている余裕はこの環境には存在しないのだろう。
フローリックの目に映るものは、赤殻蟹男の銃口レッドナイツマズルだ。

轟く銃口マズルフラッシュ……

螺旋スパイラルを描きながら直進する貫通弾ドリルエッジ
触れる物を容赦無く貫き、破壊する……。

―ミシッ……

男の狙いが甘かったのか、壁に衝突するが、やはり二人に油断するだけの隙は与えられない。

「相変わらずデンジャーだぜ……」

刺さった銃弾を確認し、ジェイソンは今頃のように呟きながらも、
赤殻蟹男から距離を取るべく、フローリックと共に通路を駆け抜ける。

「ってかあんにゃろうどうするや? こんままじゃあ持久戦じゃねぇか」

強固な鎧に守られた相手に成す術も無くただ逃げるだけの状態は、
フローリックの言う通り、確かに持久戦である。

「適当にマシなウェポンでも拾ってアタック決め――」



―>再び迫る貫通弾ドリルシェル……。壁をむごたらしくえぐる……



ジェイソンはこの空間のどこかの室内にしまわれている可能性のあるもっと強力な武器を
手に入れられた時の事を想定するが、思わず身を潜めてしまう。

やや無様な様子ではあるが、本能的な反応なのだからしょうがないかもしれない。
何せ相手は対飛竜用の凶悪なまでに威力を高めた武器装備なのだから。

「って相変わらずデンジャーだぜ……」

もう何度目の感覚だろうか。恐ろしく危険な空気を感じたのは
きっとフローリックも同じ事だろう。

「くっそ! いい加減止まれマスク野郎!」



□いい加減このまま逃げ続ける訳には……

フローリックの怒鳴り声と共に吠える機関銃グレアライトから飛ばされる銃弾。
横に薙ぎ払うように飛ばされるものの、結局は弾かれると言うはかない希望だ。



――結局、ただ逃げる事しか出来ないのだろうか……?――






【とある二人の機運/The fate that isn't evaded】






 遠方からは無数の銃声や人間の声が響く、その場所と比べれば恐ろしいくらいに静まり返ったとある通路を失踪中の濃い紫色の髪を携えた男が隣を同じく疾走する肥満体質の男に言葉をぶつける。

「なあ、オレらこのまま逃げちまってもいいのか?」

 紫色の髪の男は逃亡行為に対して何かしらの罪悪感、或いは恐怖でも感じているのだろうか、確認するかのように訊ねている。

「いんだって。このまま俺らまでやられちまったら元も子もねぇだろ? 逃げねぇと話なんねえよ」

 肥満体質の男は諦めるかのようにそのまま言い切る。

「でもよぉ、ここってオレらの管轄かんかつ区域だろ? ほっぽりだしたりなんかしたら処罰受けんじゃねぇのか?」

 紫色の髪の男はまるでびくびくするかのように、今自分達のしている行為を見直し始める。

「今回捕まえた奴が悪すぎた。まさか脱走しやがるなんて……」

 今までの経験上では捕らえた者が逃げ出す事はありえない話として頭の中に埋め込まれていたのだろうか、肥満体質の男はその予想すら出来なかったであろう事柄の為に逃げざるを得ない状況が出来たのだと言い聞かせる。

「いや、やっぱ逃げても別に問題ねぇよな? な?」

 何か背後にあるのかと言う空気を見せるが、紫色の髪の男は決して嫌な未来が訪れない事を祈るかのように、隣の男に念押しをし始める。

「ああ、きっとねぇぜ。心配すんな。俺らだったらきっと大丈夫だぜ」

 太った男も相棒との付き合いが長いからなのだろうか、なだめるような言葉を返し、そして遠方に見える光が差し掛かった場所へどんどん近づいていく。





★ ☆ ★ ☆ だが、男達は気付いていないのだ。この後永久とわに眠る事になる結末を…… ☆ ★ ☆ ★









「逃げれると思ってんじゃねぇぞカスどもが……」

唸る銃弾ラストスパート

もう時期鬼ごっこは終わりを告げるであろう。
周囲に空いた無数の穴ナスティホールがこれ以上の破壊を拒み、
終焉ファイナルを求めているにまず間違いない。

―ドカン!!

―ミシッ!!

吹き飛ばされた弾丸ブレットは逃げる相手のすぐ横の壁に突き刺さる。
爆発音と、木材がきしむ音が小さく響く。

「しつけぇ奴だぜ……。っつうか出口どこだよ、ったくよぉ」

フローリックは恐怖こそは払い除けているものの、
目的の場所が見つからない事に徐々に苛立ちを覚え始めているようだ。

「今はランにリストリクションしとくに限っぜ。どうせヒットしねぇよ、あいつのシェルなんてよぉ」

ジェイソンは走る事だけに神経を集中させるように隣の男に言い、
そして意外と命中しない赤殻蟹男レッドナイトの弾丸を無礼なめたような事も口走る。

―>未だ直撃ヒットした事が無いのだから

―>とりあえずまだ安全セーフかもしれない

―>だが、少なくともわざと外しているとは思えない

―>赤殻蟹男レッドナイト言葉セリフを思い起こせば分かるはずだ



「大人しく死んじまえぇ!!」

男も命中率に怒りを覚え、白いマスクの下で怒鳴り声をあげ、再び引き金トリガーを引っ張ろうとする。





一発の弾丸 奴は邪悪な笑みを零し始めるザ・シェル・イズ・ディスチャージド・フローム・ザ・デッドマウス









―>風を斬りながら直進する一発の弾丸ジャッジメントタックル……









―>その標的ターゲットは……









―>もう言うまでも無いだろう









―>金髪の男と、深紅の髪の男なのだ……









£ のはずだけど、なんかちょ〜っとだけ急展開ってやつかな〜? £

£ 狙われてる場所、ちょ〜っとだけ違ったみた〜い! £

£ じゃあどこ狙われてるかって〜? £

£ せっかちねぇ♪ じゃあ、再スタートするから、見てなさいよ〜? £









―>と思われていたが、実際は違い……









―>狙われていたのは……









―>なんと……









―>赤殻蟹男レッドナイトの……









―>ボウガンそのものブレイジングハートだ!!









「あぁ? なんだ」

突然走った自分のボウガンからの振動に、冷静に対処しようと、
ボウガンをぶれさせた対象がいるであろう右側の通路に顔ごと向け、
確認をするが、そこに映っていたのは、

「これ以上好き放題やんのはやめとけよ!」

茶色い髪とジャケットが特徴的な少年の姿であり、
煙が銃口から立ち上がっている拳銃を右手で構えたまま、
気取ったような台詞を飛ばしている。

「てめぇ!! あいつらのなか……」

男の言葉は突然途切れさせられてしまう。



――とある少女の行動によって……――



きっと男はこの突然現れた少年少女が今逃げていたあの
金髪と深紅の髪の男の仲間であると言おうとしたが、
視界の狭いマスクによって、少女の動きを見つける事は出来なかったらしい。



――そして、その例の少女はと言うと……――



―>赤殻蟹男レッドナイトに向かって一直線に走りこみ……

―>頭部キャップを両手で掴み、そのまま男の真上で逆立ちの状態となり……

―>一気にその天地が逆さになった体勢で頭部を捻りつける!!



「はぁあ!!」
「うあっ!!」

少女の気合と、捻る事によって蓄えられた両腕に灯った力の反動と共に
男の白いマスクが特徴的なキャップが真横へと向けられる。

勿論男の顔そのものも同じく横を向いたかと言うとそれは間違いではあるが、
キャップをずらせばどうなるか、きっと少女はそれを予測していたに違いない。



視界の遮断ドラッグオブパーパス



マスクは目元だけ切り抜かれたような構造をしているのだから、
どちらかと言えば見渡しは非常に悪い。

力強く横に向けられてしまえば、たちまち視界はゼロに近いものとなるだろう。

「やっ!!」

少女は男の真上で逆立ちになったままの状態でそのまま両腕をバネのように扱い、
男の背中へ向かって飛び上がるように飛び降りる。軽い気合と共に。

スカートの脆さはスパッツがガードしてくれていたのが少女にとっての救いであるに違いない。

明るい茶髪のツインテールが落下の勢いによって激しく持ち上がり、そして着地してすぐに重力に従う。



「てんめぇ!! こんにゃろ!!」

視界を奪われ、そして突然現れた敵に対する怒りであろう。
赤殻蟹男は視界は確保出来なくても、きっと付近にいるであろう少女に攻撃を仕掛けるべく、
闇雲に左腕を振り回すが、少女に命中するはずが無い。

――でも当たれば甲殻の強度が武器となってとんでもない事になる可能性もあるが……

既に距離を取って安全を確保した少女に向かって少年が一言贈る。

「クリスナイスだぜ!」

男のボウガンに弾丸を命中させ、一瞬だけ気を逸らせた少年が右親指を立てながら、
少女ながらの派手な演出に笑顔を飛ばす。

「ありがと! それじゃ、まず離れよう!」
「オッケイオッケイ!」

少年はどういう訳かテンションが高くなり、クリスの提案と共に
オーバーな対応を見せながら、共に男から距離を離す。

――向かう先は勿論、あの二人の場所だ

「あいつらも捕まってたのか……」

赤殻蟹男の動きを封じてくれた二人を見ながら、
フローリックは改めて、あの少年少女もこの空間で
争っていたのだと、理解する。









§ Despair Situation-END §









「まあとりあえずさあ、おれとこいつはちゃんと無事に生還出来たって訳よ」

 スキッドは隣に座っているクリスの右肩に左手をやや乱暴に落とし、無事に戻ってこれた事を伝える。

「うん、そうなの。四人でちゃんと出口も見つけて、ホントに、大きな怪我とかもしないでちゃんと脱出出来たから、ホント良かったと思ってる」

 クリスもスキッドの左手に特に違和感を覚える事も無く、揃った者達で無事にあの地獄の空間から生き延びた事を伝えた。



「そうだったんだぁ……。あたしらのいないとこでもそんな事があったなんて……」

 病室のベッドの中でミレイはやや残る全身の痛みの中で、スキッドとクリスの残っていたドンドルマの街でどれだけの凄惨な事件が起こっていたのかを痛感し、自身が保持している物理的な痛みと同時に心にまで痛みが伝わるのを覚える。

「でも、まあ良かったんじゃないか? こうして皆無事に戻って来れた訳なんだし」

 アビスもやはりスキッド達が見た世界を実感する気にはならないが、それでもやはり、まず感じるべき箇所は無事に集まった事である。



「っつうかアビスよぉ、おれ的に思ったんだけどお前らの方がなんかメッチャボロボロだからお前らの方がメッチャ損してるような気ぃすんだけど、どうだ?」

 スキッドは突然、外面的な傷の量でどちらのペアが一番被害をこうむったかと言う、やや妙な話題を持ち込み始める。

 両者が体験した出来事を損得で考えるのはどうかと思うが、既に戦いから脱出した彼らにとって、今のこの空間は緊張のいらない安らぎの場所なのだから、このような気の抜けた話も悪くは無いのかもしれない。

「って損って、なんだよ?」

 やはりアビスにとってはしっくりと来なかったのだろうか、スキッドの妙な空気の読み方がアビスの首を傾げさせるのだった。



「いやぁお前らって包帯巻いてたりガーゼとか貼りまくったりとかだけどよぉ、おれらってほら、ちっとも怪我とかねぇ訳じゃん?」

 スキッドはアビスとミレイの顔を交互に見ながら、手当ての為に貼られているガーゼや包帯の話をし始める。確かに言われてみればスキッドとクリスにはそのような手当ての跡が一切残されていないのだから、それは正しいと言えば正しいかもしれないが。

「あのさあスキッド、ちょっといい?」

 スキッドの呑気且つまるで自分達だけが勝ったような話し方に静止をかけたのはミレイだった。スキッドに向かって痛むであろう右手を伸ばし、そしててのひらを向けて強引にスキッドに対してブレーキをかける。



「ん? なんだ?」

 スキッドはミレイの態度にもまるで気にしないかのように、反応する。

「あんた、自慢してんの? あんたが無傷だから、だからそれをなんか誇りたい訳?」

 何故かミレイは不機嫌そうにベッドの上で肘を立ててその上に無理矢理前屈みになって顎を乗せながら、ぶっきらぼうに聞き始める。



「あ、いや、ちょっ、怒んなよ……。別におれいやみで言った訳じゃねぇぞ?」

 ミレイの徐々に細くなっていく青い瞳に何かしらの恐怖を覚え、知らぬ間に機嫌を損ねてしまったかと、スキッドは今更慌て始める。

「いや、別に怒ってる訳じゃないけどさぁ、なんか一瞬あたしらの事バカにされたような気になったから、そう言う事言わないでくれる?」

 スキッドの何気ない台詞が傷だらけになって戻ってきたミレイ、そしてミレイには遠く及ばないものの、それでも傷をつけてきた事には代わりないアビスを侮辱するような印象を与えてきた為、ミレイは一度溜息を吐きながら僅かばかり気弱になってしまったであろうスキッドにこれ以上刺激を与えぬように配慮した落ち着いた口調で説明を施す。



「バカにしよ〜なんて思ってなかったんだけど……あ、そうだ、実はさあ、あの変なとこから出る時なんだけどよぉ、クリスメッチャ凄かっ――」
「スキッド君、それだけはちょっとやめてくれるかなぁ? あれはちょっとあんまり話したくないからさあ……」

 スキッドは自分が生み出してしまった険悪な空気を和らげようと、少しだけ話題を変えようとするが、今度は逆にクリスに険悪な空気を提供しかけてしまう破目になる。

 クリスはよほど内容に問題を抱えているのだろうか、一度スキッドの肩を引っ張り、そして両手を顔の前で合わせながら何とかその話だけはしないでもらおうと、懇願する。

「あ、そっかぁ、じゃやめとくわ」

 クリスの必死の願いが即座に伝わったのだろうか、スキッドは何の躊躇ためらいも見せずにあっさりと話そうとしていたものを放棄する。



「えぇ? なんの話なんだよ? 俺ちょっと気にな――」
「アビス」

 それでもアビスとしてはやはり気になる内容だっただろう。ややしつこさが混ざったような感じでスキッドから話を聞きだそうとするが、ミレイのやや暗い口調の言葉によってそれをとめられる。



――よく見れば、ミレイの目が再び細く、そして怖さも浮かび始めていた……――



「わ、分かったよ……聞かない」

 やや間の抜けたような感じでアビスはわざとのように笑いながら聞くのを諦めた。





★ ☆ ★ クリスの一撃/Desperate Tyrant ★ ☆ ★

これは、四人揃って出口へと踏み込むまさにその時であった。
クリスの背後から非常に嫌らしい空気が流れ始めたのは。

「見つけたぞぉ女ぁあ!!」

奴は、例の覆面を被っていた肥満男である。
今は覆面は外しているものの、膨れ上がった体毛塗れの上半身からは
恐ろしい程の激臭を放っており、近づける者がいたら
それはある意味の才能として見ても良い程の野郎である。

「またあの人ぉ……?」

クリスの表情がここで一気に暗くなる。
無理も無いだろう。
一度あのきたない男から蹂躙じゅうりんされたのだから。

「なんだあいつ」

フローリックもクリスに対して異常な執着心を燃やす肥満男を
呆れたような目で眺めるが、ここはクリスだけで充分対処出来る環境だったのかもしれない。



―>暗くなった表情が……

―>怒りの表情へと変貌し……

―>その証拠に、水色の瞳が鋭く、恐ろしくなる……



「てめぇはおれの所有物だぁ!! 逃がすかぁ!!」

いつまでこの男はクリスを自分の物・・・・として考えているのだろうか?
クリスとこの男の外見的な特徴は恐ろしいほどに差が開いてると言うのに……

――さっさと諦めたら? このデブ男ったら

「いい加減……」

クリスは身体を恐怖以外の何かで震わせながら、
非常に小さく呟くが、肥満の男には伝わるはずが無い。

「おれの嫁にしてや――」



■肥満男による究極の下卑た言葉アルティメットバーミット

遂にクリスの限界リミッターが解除される……



―>袖の長い白いパーカーに包まれた腕の……

―>その先にある左拳が握られる……

―>そして、その握った拳を……

「来ないでぇええ!!!!!!」



―>男の顔面に直進命中クリーンヒット……

「ぶおっ!!」

男は少女の力量とは思えないようなとんでもない一撃により、
鼻血を噴出しながら背中から倒れこむ。

縛られていたクリスには好き放題いじくりまわしていたと言うのに、
実際はかなり弱い部類に入っていたようだ……。



£ 案外男ってバカばっからしいわね〜 £

£ 注意しないと思わぬ一撃貰っちゃうんじゃないの〜? £

£ 下品な男ってお嫁さん貰えるのかしらね〜? £

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