情報理論(電気・電子系教科書シリーズ) 情報理論のエッセンス 宇宙を復号する ―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号 (単行本) |
条件付き確率(じょうけんつきかくりつ、Conditional probability)とは、ある事象B が起こるという条件下での別の事象A の確率をいい、これをP(A|B)と書く。 関連する概念とそれらの関係同時確率または結合確率(Joint probability)とは、2つの事象がどちらも起こる確率をいう(時間的に同時という意味ではない)。A とB の同時確率をまたはと書く。 周辺確率(Marginal probability)とは、他の事象に関わりなく1つの事象だけの確率をいう(普通の条件なしの確率と等しい)。周辺確率は同時確率を不要な事象に関して合計(または一般に積分)すれば得られる。A の周辺確率はP(A)、B の周辺確率はP(B)と書く。 ただし以上の2つの事象A とB の間には時間関係または因果関係はなくてもよいし、どんな関係であってもよいことに注意。例えばベイズ推定で用いられる事後確率とは、ある根拠を条件として、その原因となった(時間的にも以前の)事象を推測した確率をいう。 確率に条件を付けるということは、別の(あるいは新たな)情報を考慮して確率を改訂することであり、数学的にはベイズの定理で示される。 定義A およびB を事象とし、P(B) > 0 とすると、B におけるA の条件付き確率は 或いは により定義される。 独立性2つのランダムな事象A とB は の時、またその時に限り独立である。あるいは独立な事象A と B については かつ である。言い換えれば、A とB が独立ならば条件B におけるA の条件付き確率はA 単独の確率に等しい。同様に条件A におけるB の条件付き確率はB 単独の確率に等しい。 排反性2つの事象A とB は、 かつ である限りにおいて、 のとき、またそのときに限り排反的である(A とB は排反事象という)。従って で である。言い換えると、B が起こるという条件でA の起こる確率はゼロであり、またA が起こるという条件でB の起こる確率はゼロである。 その他
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