件 (くだん)とは、「件」の文字通り、人と牛が合わさった怪物で、古くから妖怪として知られている。 その姿は、牛の体と人間の顔、もしくは人間の体と牛の頭部を持つとされている。 江戸時代から昭和前半まで、西日本を中心に、日本各地で一種の都市伝説として様々な目撃談がある。 最後に現れたときは、「日本が戦争に負ける」と予言したとされる。また昭和20年春ごろ、「神戸に件が生まれ、小豆飯かおはぎを食べた者は空襲を免れると予言した」といううわさが松山市などに流布していたという報告もある。 件の如し件は「件の如し」という言葉から逆生成された怪物である。つまり、『「件の如し」の「件」の意味を知らない→もしかして「件」という生き物がいるんじゃないか?』という発想で作られたと考えられている。 しかし西日本各地に伝わる多くの伝承になると逆に、件という怪物の存在から「依って件の如し」という言葉が生まれたのだ、とまことしやかに説明されている。 特徴
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