Fascination N−D−File
恐怖の館

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カナダブリィティッシュ・コロンビア州の太平洋北方のバンクーバー島沖合いに棲息していると言われている海竜『キャディ』。

目撃の記録が立ったのは1905年で、現在まで報告され続けている目撃証言を全て合わせると馬、或いは蛇に似た頭部、そして長い胴体、背中には瘤、或いはコイル状の突起を持つ事が判明している。

現在は海洋生物学者ポール・レブロンド博士によって組織的な調査と研究が行われている。目撃証言やスケッチを見る限りでは既に存在するどの生物とも一致せず、それは未知なる存在であると博士は語った。尚、キャディが現存する証拠として写真が2枚、残されているのである。

それは1937年7月クイーン・シャルロッテ諸島で捕獲された雌鯨の解体作業中に巨大な腹部から出てきた物であり、半分は消化された姿のキャディと見られる。陸揚げされた死骸はブリティッシュ・コロンビア州ネイデン港で木箱の上にしばらくの間置かれていた。

公式記録によるとその死骸アメリカ、シカゴのフィールド博物館に送られたとされるのだが、途中で行方不明になったと言われている。レブロンド博士はその写真を詳しく検証し、死骸は青年期のキャディでは無いのかと指摘している。
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