Ｆａｓｃｉｎａｔｉｏｎ Ｎ−Ｄ−Ｆｉｌｅ
恐怖の館
| ファミリーコンピュータが生み出した超ヒット作品である『ドラゴンクエスト』シリーズ。現在は日本のゲーム界を代表する作品ともなっている。関連作品やグッズ等も次々と販売され、ゲーム自体も次回作が期待される作品として現在も軌道に乗っている。 しかし、１９８６年に発表された第１作目は当時は大した評価は無く、一般的なゲームとしての存在だった。また、ＲＰＧと言うジャンルもあまり一般的では無かった為に数々の都市伝説が生まれるのだった。 例えばゲームの続きをプレイする為に必要とされる『ふっかつのじゅもん』。所謂ランダムに結成された文字を指示された通りに入力する事で次回やめた所から始められると言うシステムだが、ここにある文を入力すると特殊な状態からスタート出来ると言う噂が一気に全国に広がるのだった。同じ文字を打ち込んだものや、開発者の名前や呪いの言葉等 。まだゲーム情報誌が発行され始めたばかりの頃でもあった為、公式に確認する手段が無く、様々な『ふっかつのじゅもん』が口コミで伝えられていくのだった。 実際に当時人気であったプロレスラーの名前を並べたもの等、プログラム的に仕込まれて使用可能なものもあったらしく、このような実例が都市伝説に信憑性を与えて爆発的に拡がる原因を生み出すのだった。 このようなオカルト的な内容は新作が発売される毎にバリエーションが増加していく傾向にある。 中でも特定の地域で現在も語り継がれているのが『マドハンド少年の呪い』なのである。 『マドハンド』とは、地面から手だけが現れたモンスターの事である。仲間を呼び出す性質を持っている為に『はぐれメタル』と並んでレベルアップに使われる。 やり方としてはＡボタンを押しっぱなしにしておけば勝手に戦闘が行われるので外に出ている間にやっておけば一気にレベルを上げられるのである。 しかし、この永久バトルには問題があり、これを実行している間、常にファミコンの電源を入れている必要があり、何時間も続けていたら当然熱を帯び始める。そのような熱を帯びた本体の近くに燃えやすい物や埃等が溜まっていたら発火する危険もあり、それが火事に発展して焼死する事も十分考えられ、可能性としてはある程度は考えられる。 少年の怨念は焦げた手となってゲーム画面を彷徨いながら未だに仲間を呼び続けていたりして・・・。 幻とされたオープニング ドラゴンクエストで心霊現象と言った所で信用しない者は多いであろう。ゲームはプログラムである為に予めインプットされた事しか起こらないのである。しかし、ある人は「見た」と、或いは「それは無い」と肯定と否定に分かれるケースも存在するのである。 ドラゴンクエストで言うと『３』の幻のオープニングである。発売当日に大行列が出来る等と、社会現象ともなった作品である。ファミコンの容量の限界に挑戦した大作ソフトである為にオープニングタイトルは真っ黒な画面にタイトルだけを映したシンプルなものとなった。開発陣は当時はオープニング画面は製作していたのだが、容量の関係で削ったと言っている。 幻のオープニング画面が当時の開発スタッフから流出したらしい。山の火口のような場所で主人公の父・オルテガと思われるキャラが竜と闘うシーンである。実はこの幻のオープニングそのものが謎に満ちた都市伝説であるらしい。 このシーンを削ったおかげで街を２つ増やせた等と言う尤もらしい解説をする人もいれば当時のファミコンの技術ではこのようなレベルのアニメーションは描けないと否定する者もいる。更に後にスーパーファミコンでリメイクされたものであると主張する者やアメリカ版にのみ収録されたものだと言う者等、その意見はバラバラである。 実際の映像が当時の物かどうかと言う点も含めると決定的な事は言えず、真相は闇の中であり、ドラクエ史上最大のミステリーとして語り継がれるのである。 有り得ない「エロ」出演 上記の内容と似たような都市伝説があり、内容としては危ない水着のエログラフィックである。ファミコンのドラクエの世界では武器や防具を身につけた所でそれが直接画面上に映される事は無い。単にパラメータが変化するだけなのだが、『２』にお遊び系の防具である『あぶないみずぎ』と言うアイテムがあり、これを着用した状態のグラフィックを見た者がいたと言われている。 単なる妄想と言われたり、攻略本に載っていたイラストと間違えられていた等、様々な意見が飛んだが、実際、そのイラストは存在するのである。現在では幻と言われているＭＳＸ版のドラクエ２の隠し画面として公式にプログラミングされているのである。 ＭＳＸとは当時としては一番の普及率を誇っていた８ビットのパソコンであり、各社から統一規格のマシンがリリースされていたのである。ドラクエはエロゲーム紛いのグラフィックを用意していたと言う事実はまさに危ないと言えるであろう。 |