御剣は、最大の敵「獅子島」でさえ、もはやその眼中には
なく、「究極の武器」ソウルエッジへの興味も失っていた。

　そんな折だった。御剣は邪剣の欠片を狙う者達の襲撃を
受けた。これを退けた御剣は、その装束から、彼を何度も邪魔
した、あのくノ一を思い起こした。

　日本で何かが起きているのか…？　御剣はこの機会に帰国
することを決める。

　――時は戦国も末であった。帰国した御剣が身を寄せた能島
村上氏は、豊臣への服従を拒み、誇り高き海の者とてし最後の
抵抗を見せようとしていた。

　そして御剣は、一も二もなくこの戦への助勢を承知し、
戦の仕度を整えた。