Fascination N−D−File 論理式

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情報理論(電気・電子系教科書シリーズ)


情報理論のエッセンス


宇宙を復号する
―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号 (単行本)

論理式(ろんりしき、英: Formula)とは、数理論理学における命題を表す形式的文法を有する式のこと。命題の真偽はその論理式の自由変項の値に依存する。

論理式の正確な定義は、対象とする形式論理に依存するが、典型的な例(一階述語論理)では以下のようになる。論理式は、特定の言語として定義され、その言語は個体定項関数記号述語記号などの集合であり、関数および述語記号はとりうるアリティー(引数)が決まっている。

ここで、は以下のように帰納的に定義される。

  1. 変項
  2. 個体定項
  3. f(t1,...,tn)、ここで、f はアリティー n の関数記号で、t1,...,tn も項である。

さらに、論理式は以下のように帰納的に定義される。

  1. t1=t2、ここで、t1t2 は項
  2. R(t1,...,tn)、ここで R はアリティー n の述語記号で、t1,...,tn は項
  3. (¬φ)、ここで φ は論理式
  4. (φ∧ψ)、ここで φ と ψ は論理式
  5. (∃x)(φ)、ここで x は変項、φ は論理式

これらの定義のうち、最初の2つは原子論理式と呼ばれる。また、原子論理式およびその否定をリテラルと呼ぶ。


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