プロローグ |
体内に埋まる邪剣の欠片の効用により、自らの意思を保つこ とに成功したセルバンテスだったが、ある嵐の晩、突然に「も う一本の邪剣」の気配が絶たれるという事件が起こる。 すると、四肢の末端や皮膚が、少しずつ崩壊を始める。この ままでは、再び黒焦げた死体に戻ってしまうだろう。 そこへ、自らを「邪剣の使者」と名乗る緑装の少女が現れる。 彼女の話によれば、邪剣に相対する存在が、ソウルエッジを封 印したのだという…。 利害の一致などという下らぬ関係に縛られるつもりはないが、 邪剣の敵を破壊する以外に、自らの命を救う方法はない…。 まずは延命のため、手近に迫っている海賊船の乗組員の魂に 狙いを定め、セルバンテスは嵐の海へと乗り出した。 |