タイムクライシス3とは、ナムコが製作したアーケードガンシューティングゲーム。タイムクライシスシリーズの第3弾(クライシスゾーンも含めれば第4弾)にあたる。

これまでのペダルリロードシステムに加え、ハンドガン・マシンガン・ショットガン・グレネードの4種の武器が使用可能な武器チェンジ機能が搭載されている。

武器チェンジ機能

この作品から新しい要素として武器チェンジ機能が導入された。これは、プレーヤーが回避動作中にガンコンのトリガーを引くことで、従来のハンドガンの他にマシンガン・ショットガン・グレネード等のサブウエポンを選択することが出来るという画期的なシステムである。これにより、状況や戦術に応じて効果的な戦闘を行うことが可能となった。反面、耐久力を有した敵兵が前作より増えており、攻略にはかなりの労力が必要となった。

サブウエポンの弾薬は、アイテム兵と呼ばれる特定の敵を倒すことで補充できる。尚保有できる弾数はサブウエポンにより決まっており、その制限数以上はいくらアイテム兵を倒しても保有できない。ちなみにコンシューマ版ではクリア状況により、この制限を解除することができる隠し要素が盛り込まれている。

サブウエポンには以下のものがある。

  • マシンガン

トリガーを引きっ放しにすることで連射可能なサブマシンガン。マシンガン兵などの耐久力が高い敵兵やボス戦で非常に有効だが、うっかり使いすぎると途端に弾切れを起こす。最大保有弾数は200発まで。

  • ショットガン

1発の弾が5つに分裂するショットガン。もちろん至近距離では絶大な威力を誇り、耐久力のある兵士でも近距離なら1発で撃破できる事が多い。ただし遠距離の敵にはあまり効かない。最大保有弾数は50発まで。

  • グレネード

グレネードランチャーを用いて発射する小型榴弾。トーチカ、戦車、VTOLなど、主に対物目標に絶大な効果を発揮する。倒しきれないほどたくさんの敵やボス戦でも非常に有効。最大保有弾数は5発まで。強力な武器のため、なかなか入手できない。

ストーリー

自らは独立した主権国家であると主張する地中海の小国『ルカノ国』と、そのルカノが自国領土の一部と主張する『ザゴリアス連邦』の間では、長らく領土問題がくすぶっていた。

一向に解決しないこの問題に苛立った連邦は、強硬な作戦を発動。国際的な非難が集まる中、両国間の緩衝地帯とされていたアスティゴス島にザゴリアス連邦軍空挺部隊による奇襲攻撃を開始。さらに揚陸部隊も投入し、武力による同島の制圧作戦を開始した。

ルカノ側もすぐさま応戦。ルカノ独立解放軍による抵抗運動が開始され、この"ルカノ紛争"は本格的軍事衝突へと発展した。だが物量で圧倒的に勝る連邦軍の前に、解放軍は一時撤退を余儀なくされる。また国際連合による多国籍軍の投入が検討されるも、この地域は各国の利害が対立する為調整に難航。その間にアスティゴス島は、全域の80%を占領されてしまった。

連邦によるアスティゴス島の実効支配が開始されて3ヶ月が過ぎた頃、アスティゴス島の奪還を企図する解放軍は、同島に戦術ミサイル(核弾頭が積載されていたことが後に判明するため、実質的には戦略ミサイル)が配備されたとの情報を入手。調査・破壊作戦を立案し、この種の作戦に定評のあるダニエル・ウィンストンの部隊を極秘裏に島送り込んだ。だがこの作戦は連邦側にキャッチされており、ダニエルは共に潜入した解放軍兵士とともに連邦軍に拘束されてしまう。更に連邦軍はダニエルらの身柄と引き換えに解放軍の降伏を要求してきた。

この事態を聞きつけた、ダニエルの妹で解放軍兵士のアリシア・ウィンストンは単身、アスティゴス島に潜入。ダニエルら捕虜の救出と、ミサイルの破壊を試みる。

一方その頃、国際特殊諜報機関VSSEも、ミサイルの情報を入手。これは周辺各国に大きな脅威をもたらすとして、問題解決のためにエージェントを派遣することを決定。早速、2人のエースエージェントが送り込まれ、任務を開始するのだった。

ステージ紹介(本編)

ステージ1
  • エリア1…アスティゴス島の海岸線から侵入したVSSEエージェント達は、砂浜、塹壕で、ザゴリアス連邦軍兵士と戦う。終盤では、砲台付きのトーチカを撃破することになる。
  • エリア2…ザゴリアス連邦軍からの猛攻を逃れるべく、難波船に逃げ込むVSSEエージェント達だったが、そこに潜伏していたザゴリアス連邦軍兵士達と激戦を繰り広げる。そのとき、難波船は、ティルトローター機に乗ったザゴリアス連邦軍幹部:ビクター・ザンによる爆撃を受けることになった。
  • エリア3…軍用ジープに乗ったルカノ独立解放軍の女性兵士:アリシア・ウィンストンに助けられたVSSEエージェント達は、ビクター・ザンのティルトローター機、ザゴリアス連邦軍ジープ部隊と砂浜沿いのリゾート街で、熾烈なカーチェイスを繰り広げる。
ステージ2
  • エリア1…街で、ザゴリアス連邦軍からの奇襲を受けたVSSE一行は、アリシアと一旦別れ、応戦する。
  • エリア2…アリシアとの合流場所である貨物駅に向かうべく、山間渓流を行くVSSEエージェント達は、偶然、ザゴリアス連邦軍の仮設前線基地に入り込んでしまい、そこで戦う破目になる。終盤では、多くの潜水艇が彼等を襲うも、何とか、切り抜けられた。
  • エリア3…貨物駅でアリシアと合流し、軍用列車に乗り込んだVSSEエージェント達は、そこでも、ザゴリアス連邦軍による激しい抵抗を受ける。ザゴリアス連邦からの暗殺者:ランディー・ギャレットにより、列車ごと谷底に落とされそうになるが、上手く切り抜け、彼と交戦する。
ステージ3
  • エリア1…山頂の孤城を改築した軍事基地に侵入出来たVSSE一行。アリシアの兄であり、ルカノ独立解放軍の司令官:ダニエル・ウィンストンを救出すべく、VSSEエージェント達は、陽動作戦に出る。資材置き場で、VSSEの宿敵とも言えるワイルド・ドッグと、彼の弟子:ワイルド・ファングと戦うことになる。
  • エリア2…爆破されつつある施設の中で、敵と応戦しつつ、ザゴリアス連邦軍最高司令官:ジオルジョ・ゾット将軍を追う。
  • エリア3…屋根の一部が崩れた礼拝堂を改築した仮設ミサイル発射基地兼基地仮設司令部で、弾道弾の発射ボタンを押したゾット将軍と、ルカノ共和国の運命、存亡を賭けた最終決戦。

登場人物

VSSE

あらゆる問題に対しエージェントを派遣して解決する国際特殊諜報機関。今回のルカノ紛争に対してはアラン・ダナウェイとウェズリー・ランバートの2人を送った。

アラン・ダナウェイ
1P操作キャラクター。VSSE4年目の新米だが、腕は確実。時折、作戦行動中に不謹慎なジョークを飛ばすこともあるが、それも『どんな困難な任務でも絶対にこなす』という彼の自信を表しているといえるかもしれない。トレードカラーは赤。
ウェズリー・ランバート
2P操作キャラクター。アランと同じくVSSE4年目で、よく仕事を共にする。実は工学博士の肩書きを持つなかなかの秀才。常に冷静・沈着に行動し、落ち着いた判断で任務を攻略する。ちなみに大の動物好きで、家では三匹の猫を飼っている。トレードカラーは青。

ルカノ解放軍

ルカノ国の軍隊。その規模や指揮系統よりゲリラ組織に近いと見えるが、ルカノ国政府の正式報道に登場したりする事から、きちんとした国家の正規軍であると思われる。

戦闘力、特に機甲兵力に乏しく、戦術は圧倒的にマンパワー頼りである。但し戦争末期には、その機動力を生かしてザゴリアス連邦の侵攻軍に壊滅的被害を与えた。

ちなみにジェット戦闘機も保有している。

アリシア・ウィンストン
本作のヒロイン。アーケードストーリーでは、アランとウェズリーの協力者となり、ともにザゴリアス連邦軍と闘う。コンシューマー版にのみ収録されたヒロインシナリオでは操作キャラクターとなり、プレイヤー自身で操作する。
ルカノ軍の女性兵士。非力な女性でも軍人になれ、祖国を救えることを証明するべく、軍に入隊した。特にスナイパーライフルによる狙撃を得意とするが、接近格闘にも長けており、銃を持ってかかってきたザゴリアス軍の男性兵士2人を体術で破っている。
ダニエル・ウィンストンは彼女の兄。
ダニエル・ウィンストン
ルカノ軍の最高司令官。実際に戦場に出て指揮を執ることも多い。
ルカノ国のアスティゴス島にザゴリアス連邦軍の戦術ミサイルが配備されたとの情報を入手し、数名の部下と副官のジェイク・ヘルナンダスを引き連れ、偵察とミサイルの破壊に向かうが副官ジェイクの策略にかかり、ザゴリアス軍に拘束され捕虜となる。
一時は処刑の危機にさらされるも、VSSEの2人とアリシアの手によって部下と共に救出され、以降は裏切り者・ジェイクを追うアリシアの援護を手がけた。
その後は再びルカノ軍の指揮官となり、紛争をルカノの勝利とする形で終結させた。
ジェイク・ヘルナンダス
ルカノ軍の副官で、ヒロインシナリオにのみ登場する。
実はザゴリアス軍と通じており、ミサイル破壊作戦の詳細をリークした張本人である。
ボスとして登場する彼はナイフを投げてきたり、かなり大型の拳銃を撃ってくる。また、市民を盾にするという卑怯な手段を取る。物語後半ではそのザゴリアス軍をも裏切り、手下となったザゴリアス軍兵士と共に、アスティゴス島に配備されていた戦術ミサイルの核弾頭を盗んでティルトローター(ステージ1ボスのビクター・ザンが乗っていたものと同型である)で逃亡を図るが、アリシアによって手下のほとんどが倒され、彼が乗るVTOLもプロペラなどが破壊される。やけくそになった彼は核弾頭の起爆装置を作動させ、島ごと道連れに自爆しようとするが、アリシアの超術的な狙撃によって起爆装置の発信機を破壊され、さらに自らの額を撃ち抜かれ絶命する。

ザゴリアス連邦軍

強大な軍事国家であり、ルカノ国を領土の一部と主張するザゴリアス連邦の軍隊。    

尚、今回のルカノ侵攻作戦は武官であるジオルジョ・ゾット将軍の提言により開始されており、このことからも、ザゴリアス連邦にはシビリアンコントロールが存在しない(あるいは崩壊している)事が伺える。

ビクター・ザン
ステージ1のボスで、VTOLをあやつる巨漢。当初は操縦席に陣取り、搭載武装でアラン達に攻撃してきていた。
手榴弾を一気に大量に投げたり、強大なガトリングガンをも簡単に操る。
ザゴリアス連邦軍の多数のジープ部隊を引き連れ、海岸(砂浜)沿いのリゾート街の大通りで、VSSEエージェント達、アリシアが乗ったジープと、熾烈なカーチェイスを繰り広げる。
当初は、操縦席に陣取り、搭載武装でアラン達に攻撃していたが、搭載武装を全て破壊されると、攻撃ヘリを自動操縦に切り替え、手下とともに後部ハッチからの攻撃を開始。手榴弾を一気にたくさん投げつけてきたり、強大なガトリングガン、ロケットランチャーをも簡単に操る。
最終的に、ジープ部隊を含む部下は、全滅させられ、本人もアランとウェズリーに止めを刺される。更にアリシアにティルトローター機の両翼プロペラを破壊され(ヒロインシナリオで描写)、機体が爆散。愛機と運命を共にした。
ランディー・ギャレット
近接戦闘兵(爪兵)を従える、真っ赤な戦闘服と長い前髪が独特のステージ2ボス。普通の爪兵と同じく、両手に熊手状の爪を装備しており、右手にはロケット弾を発射するランチャーを装備している。
お供の近接戦闘兵と一緒に、明らかに人間業では無いアクションを取りながらVSSEを苦しめる。10m近い高さのトラス橋鉄橋に飛び乗ったり、ほぼ地面と平行に身体を回転させて突っ込んできたり、自分の体力が削られたり部下が1人死ぬ度に空に向かって凄まじい速さで垂直超大ジャンプすると言う怪物のような身体能力を誇っている。
山頂にある古城を改築した軍事基地直通の軍用列車に忍び込んだVSSEエージェントとアリシアを抹殺すべく、鉄道橋を爆破し、列車ごと谷底に落とそうとするが、失敗。結局、列車の上で交戦する。
しかし最後にVSSEの2人の攻撃でバランスを崩し、絶叫とともに谷底に転落。死亡したとみられる。
ワイルド・ドッグ
初代タイムクライシスよりシリーズを通して登場するボス敵。ちなみに全作品に登場しているのは彼だけである。今回はステージ3の中ボスとして登場。
伝説的殺し屋だが、対VSSE戦績は芳しくなく、過去び二度、VSSEのエージェントに倒されている。しかし今回、また新たな肉体改造を施してVSSEと戦うこととなった。
初代登場時には無かった白髪から分かるように大分年を取っているため激しい攻撃はしなくなった。しかし、肉体改造の賜物か左腕が仕込み武器のポッドなっており、火炎放射器やロケットランチャーに換装して右手に握った拳銃もろとも、攻撃を加えてくる。年を取っているとは言え、その跳躍力は爪兵に匹敵し、体力を削られた際に行う超音速大ジャンプは必見。画面外への移動手段なのは分かるが、ちょっと強引な気もしてくる。
しかし最終的にアランとウェズリーに追い詰められ、初代、2と同じお決まりの自爆で終了。やはり初代、2と同じく自爆後、逃走しており、続編のタイムクライシス4では実用化に成功したトラクタービームを引っ提げて再登場する。
『ワイルド・ドッグ』とは野生の犬、野良犬の意。
ワイルド・ファング
今作で初めて登場した、ワイルド・ドッグの後継者。ワイルド・ドッグと同じくスーツにYシャツ、ネクタイといったキッチリした格好をしている。
攻撃は手に持った拳銃の他に、数トンはありそうなコンテナやフォークリフト、鉄骨、タイヤを独特の掛け声と共に蹴り飛ばしてくる。また彼自身が直接蹴り(普通の前蹴り、外回し蹴り、遠方からの飛び蹴り)を加えてくることもある。
尚、彼もワイルド・ドッグと同じく、体力を削られると凄まじい速度の跳躍で画面外へと移動する。何トンもある物質を蹴り飛ばす強靭な脚部ならその跳躍力も納得が行くかもしれない。
だが、ワイルド・ドッグより先に止めを刺され、昏倒。死亡の明確な描写は無かったものの、続編のタイムクライシス4では登場していなかったことから、死亡した可能性が高い。(このシリーズでは次作に登場しないボスは全て死亡している為)。
『ワイルド・ファング』の意味は、野生の牙といったところ。
ジオルジョ・ゾット将軍
過激かつ急進的な軍国主義思想家で、ザゴリアス連邦内では絶対的な人気とカリスマ性を誇る、ザゴリアス連邦軍の最高司令官。今回のルカノへの侵略も、「そもそもルカノはザゴリアス連邦固有の領土であり、これは反乱を鎮圧する正義の戦いである」と国の内外に高らかに宣言し、連邦を一気に戦争へと導いた。
公式には『将軍』という肩書きしか公表されていないが、襟の階級章を見る限りは中将、あるいは大将である。
第3ステージの中ごろあたりからちらほら登場し(但しこちらが攻撃を加えることはできず、また向こうも攻撃してこない)最終ステージでラスボスとして再び登場する。右手に大刀を、左手にダブルマガジンクリップでマガジンを4つ連結したサブマシンガンを装備しており、遠くから銃撃を加えてきたりいきなり人間離れした瞬発力で近づいて斬りつけてきたりする。さらに最後には4連装のロケットランチャーを両肩に一門づつ載せて砲撃してくるなど、すらりとした外見に似合わず相当腕力のある人物である。
最終的にはアランとウェズリーに止めを刺されるが、命を落とす直前に「核ミサイルはもう止められない」という旨の恐ろしい一言を残す。その瞬間ミサイルは発射台よりゆっくりと飛び立とうとするが、ウェズリーが将軍の使っていた2基のロケットランチャーに各一発、弾が残っているのを発見。アランと共に、これを用いてミサイルを撃破。さらにジェイクが核弾頭を抜き取っていたことが功を奏し、ミサイルは不発に終わったため、2人ともたいした怪我もせずに無事生還している。
ザゴリアス連邦軍兵士
ザゴリアス連邦軍の兵士。豊富な武装と桁外れの体力でプレイヤーに攻撃をしてくる。基本的には一発で倒れるのだが、少しの攻撃ならびくともしないボディーアーマーらしきものを装備した兵士もいる(この場合、ゲーム上ではライフゲージが表示される。ここでは「耐久力がある」と表現している)。
またここでは当たり判定のある攻撃のことを「命中弾」または「命中する攻撃」と表現する。
  • 緑兵(一般兵)
最も遭遇率の高い一般兵士。なおムービーではサブマシンガンを装備した者もいるが、実際に劇中で使用するのは拳銃のみである。これが、軽装備とすることで最大限軍事行動の意図を隠そうとする連邦政府からの指導なのか(やや背景は異なるが、実際、自衛隊の1990年代の海外派遣では、政府からの通達により、隊員個々人が携行できるのは自衛用の拳銃のみであったというケースもある)、単純に銃火器の数や軍資金が不足しているだけなのかは不明。
緑兵には様々なグラフィックパターンがあるが、見た目が違うだけで能力は同じである。
  • アイテム兵
グレーに近いシルバーの戦闘服に、黄色のアクセントがついたフェイスマスク&ゴーグルという特徴的な装備の兵士。倒すとサブウエポンの弾薬を落としてくれる。連続ヒット数に応じてサブウエポンの弾を落とす数が増える。武装は拳銃のみ。盾を装備して攻撃してくる隊員や、全く攻撃してこず、画面を横切って逃げるだけの隊員もいる。ちなみに命中弾を撃ってくる確率は、緑兵より若干高い。
  • 赤兵
赤一色の戦闘服という、非常に過激で目立つ格好をした兵士。
だがその射撃の腕は凄まじく、至近距離で全くプレイヤーにダメージを与えられない隊員が多い中、この赤兵だけは必ず命中弾を発射する。だが、なぜそんな有用な隊員を、あえて敵に狙われやすい服装で勤務させているのかは不明。
武装は拳銃のみ。ステージ要所要所に配置されている。突然画面横から出現して命中弾を発射してくる赤兵もいる。突然至近距離から出てきて発砲してくる赤兵は1P側では2人、2P側でも2人。ここは覚えていないとライフを失ってしまう。後半になるとどんどん野性化し、連続で命中弾を撃ってくる兵士も現れる。
余談だが、『赤い格好の敵兵は命中弾が多い』というのは、タイムクライシスシリーズの伝統で、初代タイムクライシス、タイムクライシス2、クライシスゾーンなどでも、赤い服を着た兵士は命中弾を多く撃ってくる。
  • マシンガン兵(耐久5発)
黄色系統の戦闘服に完全防弾のアーマーを装着し、更にフルフェイスの防弾ヘルメットを着用した物々しい重装備の兵士。サブマシンガンを装備し、プレイヤーめがけて連射してくる
連射攻撃で弾幕を張るという攻撃の特性上、命中弾も多い。また、彼らは防弾性に優れているためか耐久力がある。
乗り物の操縦に卓越した才能を発揮する者が多く、ジープやバイクを運転しながら攻撃してくるマシンガン兵もいる。
  • 工兵(青兵)
青いつなぎの戦闘服に黒のヘルメットとサスペンダーを装着した兵士ら。使用する武器により以下の3種類に分けられるが、皆服装は同じである。
    • 斧兵
トマホーク系統の手斧を投げつけてくる兵士。そのコントロールたるや天下一品で、自分が操作しているキャラクターの方に投げつけられたときは、回避しないと確実に命中する。クライシスミッションではプレイヤーを発見する前に岩陰に隠れたまま必中させる凄まじいテクニックを見せてくれた。ただ投げられた斧は撃って弾き飛ばすことも可能。
    • 手榴弾兵
手榴弾を投擲してくる兵士。遠投技術は非常に高く、こちらもやはり回避しないと確実にダメージを喰らう。撃って破壊することも、斧と同じく可能。
    • バズーカ砲兵
バズーカ砲を用いて攻撃を仕掛けてくる兵士。命中率は比較的高く、しかもこの砲弾を撃ち落すことができないため、命中弾を撃たれたら回避するしかない。連続で命中弾を発射してくることもある。欠点としては少し動きが遅いことぐらい。
通常バズーカ砲の運営には2名必要だが、この兵士は一人で行動している。(射撃を行う砲手、弾薬の装填を行う副砲手)。
    • 火炎放射器兵(耐久4発)
火炎放射器を装備し、あたりを焼き払って攻撃してくる兵士。長い間命中する攻撃をする上に耐久力があるため厄介。間隔を置いて噴射を止めるのが殆どではあるが、一部の兵士は高性能な放射器を使用している為か、炎が止まらず、対処が困難である。
  • 近接戦闘兵
両手に熊手状の鋼鉄製長爪を備えた兵士。通称「爪兵」一切の飛び道具を装備しておらず、鉄爪とトリッキーな体術のみで接近戦を挑んでくる勇猛果敢な部隊である。軽装だが、耐久力がある。
砂浜に潜ったり、走っている列車に追いつくスピードで走ったり、人間とは思えない体力、特に跳躍力を駆使してプレイヤーを追い詰めてくる。いきなり遮蔽物から飛び出してきて攻撃することが多い。また、遠方から飛びかかってくる事もあり、特にステージ3のエリア3の下がる床でのシーンでは常識ではまず考えられない遠距離から凄まじい速度で突っ込んでくる(こちらにたどり着いた時点でダメージ判定)兵士がおり、接近戦専門とは言え、赤兵同様、場所を覚えていないと対処が非常に困難な難敵となっている。
この種(黄色除く)の兵士はプレイヤーに何度か攻撃を仕掛けた後、特有の跳躍や側転で画面外へと消えていき、プレイ中は2度と出現しなくなるが、彼らがその後何をしているのかは謎である。だが、プレイヤー達を後ろから見ている事は間違い無いと思われる。勿論倒されるまでしつこく攻撃を仕掛けてくる兵士もいるが、殆どいない。
    • 一般近接戦闘兵(水色)(耐久3発)
水色の戦闘服を着用した近接戦闘兵。基本的にはこの兵士が登場する。また途中のムービーでランディー・ギャレットと共にトラス橋鉄橋の鉄骨に足の爪だけでぶら下がっていたのも彼らである。
大概はどこかに隠れており、いきなり遮蔽物から飛び出してきて鉄爪を使った引っ掻き技や、体を回転させて足から突っ込んでくる蹴り技で攻撃してくる。
    • 潜水近接戦闘兵(耐久3発)
潜水服を着用した爪兵。重い潜水服を着用しているためか、蹴り技は行わず、専ら爪での引っ掻き攻撃に特化している。また爪の本数も、一般の近接戦闘兵のような前腕部から手の甲側に展開する大型の物が2本から、前腕部に固定された小型のマサカリ状1本に減らされている。
一般近接戦闘兵に比べれば動きは多少鈍くなっているが、それでも十分な跳躍力を誇っている。通常、潜水服は80kgほどの重量である為、この重さを背負いながらあれだけの跳躍を行えるのは流石である。水中では水の抵抗を受けるはずだが、水中から飛び出す時もそれを感じさせる様子は無い。また、ウェズリー側に登場する兵士は1人だけ画面上部から消えてしまうほどの凄まじい跳躍を見せてくれている。また同じくウェズリー側で飛び掛って攻撃してくるタイプは一般近接戦闘兵には多かったが、この潜水近接戦闘兵は1人しか存在しない。
プレイ中はあまり目に入らないとは思うが、彼らの脚部の筋肉は相当なものである。
ヒロインシナリオではスコープが赤く光っており、移動する度に残像のように残っていく。
    • 精鋭近接戦闘兵(黄色)(耐久10発)
黄色に黒っぽい茶色のアクセントが入った服を着用する精鋭部隊。ランディー・ギャレットと共に数名が登場する。
この種の兵士に限って完全に倒さない限り、画面外へ消えていく事は無い。しかし、耐久力と素早さの都合で倒すのは容易では無い。
耐久力は一般の近接戦闘兵より3.3倍ほど高い。
  • 狙撃兵
ヒロインシナリオにのみ登場する、ボルトアクション式の狙撃銃を使う兵士。移動中のボート船上から命中弾を撃ってくるなど、なかなかの腕前を持った隊員が揃っている。
本来、狙撃兵はどこかにひっそりと隠れて狙撃をするものだが、狙撃兵は堂々とプレイヤーに向かって攻撃してくる。
尚、彼らにはスナイパーライフルが連射出来ないと言う都合上、追い討ちは不可能となっている。

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