Fascination N−D−File
ソウルキャリバーV

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プロローグ

 ソウルエッジの欠片を集める封魔衆頭領トキとの決着を付け
るため、日本へ舞い戻っていたタキ。ついに方広寺でかつての
師であり、すでに悪鬼と化したトキと対決し、死闘の末にこれ
を破る。

 その時、タキは弱々しい声を聞く。
「タキか……。ここは暗い……」
はっとしたタキは、その正気の声に、思わず恩師の名を呼ぼ
うと口を開く。だが、次の瞬間。トキの口元から得体の知れぬ
気塊が漏れ出、音もなく飛び去ってしまう……。

 ―夜明けとともに、タキは国を出る支度を整えた。トキの行
き先は、邪剣の下に違いない……。邪剣の気配は弱まっている今
が、好機であった。

 タキは疾き影となって去っていく。

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