Fascination N−D−File
恐怖の館

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長期放送と言えば「サザエさん」。

こちらもドラえもんと同じく、有名な最終回の噂で
カツオは非行、ワカメは援助交際、サザエさんが不倫(フネの不倫説も)、波平がリストラに遭い、家族崩壊状態に陥る。そこで一家の結束を固めようと福引で当たったハワイ旅行に出かけるが、太平洋上で飛行機が墜落し、それぞれ名前通りの生き物として海に帰っていく。
と言うのがあった。救い様の無い結末は、ほのぼのとした人間関係が永遠に続く、と言う作品の世界観への破壊衝動が生み出したものだろうか。

脚本家の三谷幸喜は、そんな衝動に駆られた一人で、『さんまのまんま』(フジテレビ系列)にゲスト出演した際に「タラちゃんが巨大化する」と言う脚本を書いてボツになったと証言している。

だが、サザエさんの作品世界を破壊する事に社会的タブーが生まれている事を示す興味深い話としては「タラちゃんの失言」がある。
タラちゃんが磯野家のテレビをつけながら「東芝の新しいテレビでちゅ」とスポンサーに媚びる発言をしたと「タラちゃんの失言」を批判する投書が新聞に踊った。

サザエさんの世界にリアルな資本主義を持ち込んではならないと言う事だろうか。
尚、神奈川県鎌倉市には「サザエさんの家」があったらしい。と言ってもそれは30年以上前から放置された廃屋で、名前の由来は入り口に「磯野」と言う表札があった事。朽ち果てた家屋がサザエさんの最終回に置ける悲劇的な結末(一家全滅)とリンクした為か一斉に広まって全国各地から肝試しを目的に不法侵入する者が多く集まった。そして2003年末に不審火が発生して建物の一部が焼失。現在は更地になっている。
これは都市伝説が現実世界を巻き込んだ希有な例である。
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