Fascination N−D−File
恐怖の館

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2000年5月、岡山県の吉井町(現・赤盤市)で「ツチノコの死体発見!」と言うセンセーショナルな騒動がマスコミを賑わした。
よし胃腸には連日のようにマスコミが詰め掛けて平凡で退屈な田舎町だった吉井町は一躍ツチノコの出現地として脚光を浴びる事となった。
しかし鑑定を依頼された川崎医療福祉大学の佐藤国康教授は、「ヤマガカシの奇形です。まあ<あすなろ>にあやかってツチノコになろうとしている蛇、ツチナロってのはどうでしょうか。」と脱力する見解を発表するのだった。
しかし、吉井町はめげなかった。町は教授の発表に反発するかのように次々とツチノコ・グッズを商品化し始めるのだった。。ツチノコTシャツツチノコ煎餅ツチノコ饅頭ツチノコワイン……。
そして町興して最大のサプライズはツチノコ発見者に賞金2000万円と言うものだった。
これと言った名産の無かった吉井町は「ここで1発当てなければ」と言う生活をかけた戦いに挑むのだった。死体はあくまでツチノコで無ければならなかったのだ。

そして2ヵ月後の6月、今度は兵庫県の美方町と出石町でもツチノコが捕獲される騒ぎがあった。ここですっかりツチノコ鑑定士と化した佐藤教授の一言。
ヤマガカシです。
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