Fascination N−D−File
恐怖の館

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ドラマ等の番組の最初に表示されるテロップ

『この物語はフィクションであり
登場する人物、団体は架空です』

つまり、ドラマに登場する人物は実在する人物や団体とは何の関わりも無い事を示唆するものであるが、実はこれが初めて表示されるようになったのは子供向けの特撮番組なのだと言う。

超人バラム・1と言う数十年前の特撮番組があった。所謂仮面ライダーのようなヒーロー番組である。このバラム・1と言う番組の敵の親玉の名がドルゲであり、様々な怪獣を送り込む悪の権化のような存在であった。

ある日、製作会社に八王子で開業医をやっているドイツ人から抗議とも、陳情とも言える手紙が届いた。そのバラム・1の番組は学校でも人気のある番組であったのだが、そのドイツ人の名はドルゲと言い、彼の子供はドルゲ(番組内での悪の権化)と言う理由で「ドルゲの手先だ!」と言った感じで他の生徒から苛められていたと言う。ドルゲ氏は折角職場を見つけて気に入った日本だと言うのに子供が苛められていれば日本には住んでいられないと、その番組内のドルゲを何とかしてくれないかと、製作会社に訴えたのだと言う。

一番最初に前述したテロップが流れるようになったのはこの番組であるが、では、その原因となったドルゲ氏を捜そうと、テレビ局が企画を出したのだが、実は、このドルゲ氏が見つからなかったと言う。八王子に住民登録されていたと言う情報も、医者をやっていたと言う情報も、一切見つからなかったと言う。つまり、実在しない可能性のある人間から来た手紙と言う事になる。

因みにドイツ人にドルゲと言う名の人も滅多にいないとも言われている。
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