Fascination N−D−File
ソウルキャリバーV

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プロローグ
霊剣を守護する一族に生まれながら、一族の戒律を破って追
放されたザサラメールは、転生の秘術を修め、悠久の時を生き
る存在である。
 だが、いつしか彼は生の喜びを失い、安らかな死を望むよう
になる。
 そして、姿を顕わした霊剣と、それによって封じられた邪剣
の双方の力が最高に達すれば、己の死を達成できると考える。
 彼は邪剣を復活させるべく、ジークフリートの精神に揺さぶ
りをかけ、ナイトメアには強力な魂を食らわせるよう、行動し
ていた。
 そして、今一人、新たな生贄に狙いを定めた。あのセルバン
テスの娘にして、邪剣に対する強烈な憎悪を抱いているという
女だ。
 ザサラメールは腰を上げた。仕上げの時は迫っていた。
EPISODE1 バレンタイン邸
ENEMY IVY
 女は自らの系譜を知った上で、ソウルエ
ッジの破壊を図っているという。その足取
りを折っていたザサラメールは、彼女が一
冊の書を入手したことを知る。その書は、
かつて彼自身が書き上げたものだった。そ
こには彼の一族の掟と伝承、つまり邪剣と
霊剣の全てが記されているのだ。それらは
今や、世に出てはならぬ知識であった。過
去の過ちは消さなければ…!
EPISODE2 バレンタイン邸
ENEMY
 女から書を奪うと、彼はその手の中で書
を炎と化す。戦いの中で感じられた彼女の
邪剣に対する憎悪は非常に強く、これなら
ば確実にジークフリートを苦しめることが
可能だろう。彼はそれらしい情報を女に与
えると、その館を後にする。
 双極の剣を手にする計画が終盤に入った
今、障害の芽はつんでおく必要がある。つ
まらぬ邪魔が入るのだけは避けねばならぬ。
DOUBLE BRANCH
力を障害と考える。 知を障害と考える。
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